サロンで施術するエステティシャン、サロンオーナー、開業を考えている方に向けて、フェイシャルエステの手順を整理します。フェイシャルにはさまざまな方法がありますが、どの方法をどの順番に置くかを理解することが、コースづくりの出発点です。
基本は「洗浄→活性→(導入)→鎮静」。実はプロでも、この順番を意識できていないことが少なくありません。セスコーポレーション株式会社の考え方とともに、一般的な方法を各段階に当てはめて見ていきましょう。
フェイシャルエステの基本の手順は?

フェイシャルエステの基本は、洗浄→活性→(導入)→鎮静の順番です。どの方法を取り入れる場合も、まずその方法がどの段階を担うかを考えます。
| 段階 | 目的 | 主な方法 |
|---|---|---|
| 洗浄 | メイクや汚れ、古い角質を取り除く | クレンジング/泡洗顔/酵素洗顔/ゴマージュ/AHAピーリング/イオン洗浄などの機器による洗浄 |
| 活性 | 肌をほぐし、温めて、次の段階を受け入れやすい状態にする | ハンドマッサージ/炭酸ガスパック/ラジオ波マッサージ/超音波マッサージ/EMS |
| 導入 | 美容成分を角質層までなじませる(省くコースもある) | 栄養導入(O.D.T.)/レチノール導入/イオン導入(イオントフォレーシス)/エレクトロポレーション |
| 鎮静 | 肌を落ち着かせ、きめを整えて仕上げる | 鎮静パック/カスマラパック/ピールオフマスク/ジェルパック/シートパック/ペルチェ式などの冷却機器/化粧水・美容液・クリーム |
「導入」に括弧が付くのは、導入をしないコースもあるためです。短いコースなら、マッサージのあと鎮静へ進む組み方でも成り立ちます。導入を省いても、洗浄、活性、鎮静の並びは変えません。方法の数を増やす前に、それぞれの役割と全体の流れを確かめましょう。
なぜこの順番でなければいけないの?
洗浄と活性は導入の前に必要で、活性・導入のあとは鎮静が必要だからです。順番の理由を理解していないと、メニューの組み方がおかしくなります。

- 洗浄しないと導入できない:汚れや古い角質が残っていると、美容成分がなじまないからです。
- 活性しないと導入できない:マッサージで温まり、ほぐれた肌は、美容成分を受け入れやすい状態になっています。毛穴もゆるんでいるので、保湿成分や美容成分がよくなじみます。
- 活性・導入のあとは必ず鎮静する:鎮静をしないと、ほてりが続いたり、ゆるんだ毛穴のままで、せっかく与えた保湿成分も蒸発しやすくなります。
工程名をただ並べるのではなく、この理由から前後の関係を考えると、コースに方法を加えるときにも位置を決めやすくなります。導入しないコースでも、活性のあとは鎮静で仕上げます。メニュー全体の組み方を考える際には、エステの客単価を上げるには?も参考にしてください。
施術の前に何をする?
施術前には、その日の肌を見てカウンセリングします。肌は一人ひとり違い、同じ方でも日によって状態が変わるためです。

基本の流れを決めていても、毎回同じ工程を同じボリュームで行うとは限りません。目の前の肌を確認し、その日の施術でどの工程をどこまで行うかを考えます。手順を覚えることと、その日の肌に合わせて判断することは、どちらもプロが大切にする基本です。
洗浄では何をする?
洗浄では、メイクや汚れを落とし、古い角質を取り除きます。こすらずに行う洗浄を基本に、角質への対応をその日の肌に合わせて考えます。

一般的な方法には、次のようなものがあります。
- クレンジング
- 泡洗顔
- 酵素洗顔
- ゴマージュ
- AHAピーリング
- イオン洗浄などの機器による洗浄
セスの商品では、クレンジングの例としてホワイトクレンジング、こすらない酵素洗顔の例としてフェイスソワン アナリーゼがあります。アナリーゼだけでは取り切れない、少し固まった角質を物理的に取り除くゴマージュの例がフェイスソワン ゴマージュです。
ゴマージュは毎回必要な肌もあれば、数回に一回でよい肌もあります。決まった回数をすべてのお客様に当てはめず、カウンセリングで確認したその日の肌を見て決めます。
活性では何をする?
活性では、マッサージで肌をほぐし、温めて、次の段階を受け入れやすい状態にします。手で触れる方法のほか、パックや機器を取り入れる方法もあります。

一般的な方法には、次のようなものがあります。
- ハンドマッサージ
- 炭酸ガスパック
- ラジオ波マッサージ
- 超音波マッサージ
- EMS
セスの商品では、マッサージに使う例としてフェイスソワン マッサージジェルと、水溶性のマッサージローションがあります。商品ごとの詳しい内容はリンク先をご覧ください。
導入では何をする?
導入は、洗浄と活性のあとに美容成分を角質層までなじませる段階です。コースの内容に応じて、導入の方法を選びます。

一般的な方法には、次のようなものがあります。
- 栄養導入(O.D.T.)
- レチノール導入
- イオン導入(イオントフォレーシス)
- エレクトロポレーション
セスに関連する例として、パラフィンパックで密封するO.D.T.パラフィンパック栄養導入と、サロンのレチノールトリートメントがあります。ここでは導入という段階での位置づけを示し、それぞれの詳しい内容は各ページに譲ります。
鎮静では何をする?
鎮静では、パックや仕上げの化粧品で肌を落ち着かせ、きめを整えます。コースの最後に置く段階です。


一般的な方法には、次のようなものがあります。
- 鎮静パック
- カスマラパック
- ピールオフマスク
- ジェルパック
- シートパック
- ペルチェ式などの冷却機器
- 化粧水・美容液・クリーム
セスの商品では、パックの例としてフェイスソワン フェイシャルマスク、カスマラパック、エピダーマル ピールマスク、業務用コラーゲンシートがあります。仕上げの化粧水の例がフェイスソワン ローションWです。
1回のコースにどのくらい時間をかける?
時間配分の一例として、フェイスソワンの場合を紹介します。一般的な標準時間ではなく、フェイスソワンのコースの例です。
| 段階 | 時間のめやす |
|---|---|
| カウンセリング | 約5分 |
| 洗浄 | 約20分 |
| 活性 | 約10分 |
| 導入 | 約20分 |
| 鎮静 | 約15分 |
| 合計 | 約70分 |
この表はフェイスソワンの場合の例です。方法やコースの内容を考える際は、時間の数字だけを先に当てはめず、各段階で何をするかを確認しましょう。
肌の状態によって手順は変える?
基本の順番は変えず、肌の状態に合わせて各段階のボリュームを変えます。行う工程やかける時間を、その日の肌を見て考えます。
肌にトラブルが見られるときも、決まった内容をそのまま当てはめるのではなく、カウンセリングを踏まえて各段階の内容を調整します。特定の肌の状態にどの商品や施術が使えるかを一律に決めるのではなく、目の前の肌に合わせて判断します。
美容機器と組み合わせるときは?
先の一覧表で機器が四つの段階のどこに当たるかを確認し、その役割に沿って位置を決めます。機器の名前ではなく、コース内で担う段階を見ます。

たとえばイオン洗浄は洗浄、ラジオ波マッサージ・超音波マッサージ・EMSは活性、イオン導入・エレクトロポレーションは導入、ペルチェ式などの冷却機器は鎮静に入ります。機器を組み合わせる場合も、各段階の目的と前後のつながりを踏まえてメニューを考えましょう。
なぜセスはオールハンドにこだわるの?
直接肌に触れることで、エステティシャンがその日の肌の状態を敏感に感じ取れるからです。深いリラクゼーションを与えられるのも、手で触れる施術の大切な点です。

セスには「肌はきれいになりたがっている」という考え方があります。肌には自浄作用があり、肌が本来持っている、自分できれいになろうとする力があります。スキンケアでその手助けをし、間違ったスキンケアで肌がなりたい姿を妨げない。自然に逆らわないことを大切にしています。
肌に触れながら状態を感じ取り、基本の手順をその日の肌に合わせて組み立てる。セスの具体的なフェイシャルトリートメントは、フェイスソワンのページで紹介しています。
よくある質問
導入を省いたコースでもよいですか?
はい。短いコースではマッサージのあと鎮静へ進む組み方もあります。導入を省いてもコースとして成り立ちます。
ゴマージュは毎回行いますか?
肌の状態によります。毎回必要な肌もあれば、数回に一回でよい肌もあるため、その日の肌を見て決めます。
手順を身につけるにはどうすればよいですか?
各段階の役割と順番を理解することから始めましょう。セスでは技術講習・体験会を行っています。
フェイシャルエステの手順は、洗浄・活性・(導入)・鎮静という基本の流れに、方法を位置づけて考えます。その日の肌を見て各段階の内容を選ぶことが、プロのコースづくりにつながります。
業務用化粧品のカタログ請求・ご相談はお問い合わせから。








